任意整理をした場合の賃貸の審査への影響

　任意整理をした場合、信用情報センターに情報が登録されます。

　その結果、賃貸物件の契約をする際の審査が通らない場合はあるのか、心配されている方もいらっしゃるかと思います。

　また、どのような場合に賃貸の審査へ影響があるか、任意整理をすると今後引っ越しができないのかということを心配されている方もいらっしゃるかと思います。

　結論から言えば、任意整理をすることによって賃貸の審査に影響が出ることはありますが、その影響は限定的なものに留まります。

　賃貸物件の中には、家賃の支払いができなかったときに備えて、家賃の保証会社を付けることを契約条件としているものがあります。

　そのような物件において、保証会社が家賃の保証契約をするか否かは、保証会社の審査の結果次第ですが、保証会社の審査は信用情報センターの情報を参照して行われます。

　そして、信用情報センターの情報に任意整理をした旨の情報が登録されていると、保証会社の審査が通らず、賃貸契約をすることができない場合があります。

　では、一度任意整理をすると、今後引っ越しができないのかというと、そうではありません。

　まず、賃貸物件の中には、保証会社を立てることを条件としない物件もありますので、そのような物件であれば、任意整理後であっても賃貸契約を結ぶことは可能です。

　また、任意整理をした場合、最短ですと弁護士に依頼した時から５年程度、最長ですと完済した時から５年程度、信用情報センターに情報が載りますが、その期間を経過した後であれば、任意整理をしたことが原因で賃貸契約ができないということはなくなると思われます。

　このように、任意整理をすることで賃貸物件の契約に影響が出ることはありますが、すべての物件で賃貸借契約ができなくなるわけではありませんし、その制限も限定的です。

　任意整理をせずに、今後もし借金を長期間滞納してしまった場合には、その情報も信用情報に登録されてしまいます。

　借金の支払いにお困りであれば、一度弁護士に任意整理をするとどうなるか相談してみてはいかがでしょうか。

　当法人では、任意整理のご相談は原則として相談料無料でお受けしておりますので、お気軽にお問い合わせください。